土徳

土徳(どとく)」って言葉を知っていますか?

もともと金子大栄師の造語らしいのですが、その土地に備わった徳のことで、そこに住んでいると、知らず知らずに徳を身についているという意味です。

確か5年ほど前にドキュメンタリー映画で「土徳」というのがありましたが、そのテーマそのものの映画でした。

ここ小松も昔から土徳のある場所と言われてきたのですが、近年は時代の流れの中で失われている感じがします。

ところが先日60代を越えた男性がお寺に尋ねてきて、ご本尊を新しくしたいというのです。
2年前から仕事を辞められてお参りするようになって、「ご本尊の傷みが気になりだしたので」と仰るのです。

その方はそれまであまりお参りをされたわけはないと思うのですが、しかし、お参りをするようになって、傷みが目に付くようになって気になりだしたのです。
それまで多少古くなっても気づかなかった方が、代えようという決断し、わざわざ自らお寺まで来られたというのは、ある意味稀有な心が起きたと言えるのではないでしょうか。

思えば知らず知らずお参りをされていたというのも、本人も気づかない深い所で自分を探し始めたということだと思うのです。
それが伝統の上ではお内佛(おないぶつ・仏壇)におまいりをするという行為になったのではないでしょうか。
ここは加賀地方はよくお参りをしただけでなく、自分の人生を仏教に尋ねてきた歴史を持っています。それが知らず知らずに身についたのかもしれません。
きっとこれから、先祖の方が歩まれたようにその方もまた、自分と真向かいになって歩んでいかれるのではないかと思っています。


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