出遇い

暁烏 敏(あけがらすはや・石川県白山市)という方をご存知でしょうか?

宗門内での評価はいろいろあるようですが、地元では有名な方になります。

特に白山市では「暁烏敏賞」が創設されていて、白山市HPによると「真宗大谷派の僧として近代的な仏教思想を広め、日本の思想界に大きな足跡をのこした人物です。 白山市では敏の優れた功績をたたえ、伝統文化の継承発展と次代を担う青少年の健全育成を願って暁烏敏賞を制定し、毎年、国内外より懸賞論文を募集」しているほど有名な方です。

で、その暁烏氏の戦時中の話なのですが、暁烏氏はよく憲兵の監視の下に講話をされていたということを聞きました。言うまでもなく当時は思想統制の厳しい時代状況で、有名だった暁烏氏の言論もまた注目され、当然の如く監視される対象だったのでしょう。

ところがその監視をしていた憲兵が、その暁烏氏の講話に感動し、結果的に戦争が終わると同時に退職して、熱心な真宗門徒になったというのです。

実はその人は当勝光寺の総代までしてくださった方で、名実共に立派な方だと聞いています。

言論が制約されている中で、人の生き方を変えるような出遇いが成立していたというのは、私にとっては驚きのほかありません。

ところがまだその後があって、今から6年程前でしょうか、その孫娘といっしょに『歎異抄』を喫茶店で読んでいるんですよね。嫁いでいて知らない中で出遇い、現在その場所に参加してくれているのですが、少なくともお祖父さんの感動的出遇いがなければ、いっしょに話し合うということもなかったと思うのです。つまりそれだけ憲兵の人と暁烏氏の出遇いが深かったということを思うのです。
この話もまた歎異抄の会で彼女から聞いたもので、出遇いが孫の代まで影響しているというのはすごいと思いませんか?

自分を越え、時代を超えるような、そんな感動的な出遇いをお互いしてみたいものですね。


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