あるご夫婦の話です。

今から10年前に奥さんは脳卒中で倒れ、右半身と運動性失語症(言語理解は可能であるが、自発的に言語を表現し得ないもの)になられました。

倒れられて3年の間、奥さんは相手に気持ちが伝わらず、感情的になる毎日だったそうです。

「相手に伝わらないってこんな苦しいことだったのか」と仰っておられました。

またご主人はご主人で、きっと奥さんとの格闘で毎日イライラしておられたことでしょう。

しかし10年たった今、お互い壁を乗り越え仲むつまじいお二人になっていました。

「家内の言うことは大抵分かる」と言われたそばで、うれしそうに微笑む奥さんの顔がとても印象的でした。

確かに病気は悲しい出来事には違いありませんが、そのことがあったからこそ、他の夫婦にはない絆の深さを感じたことでした。

また私自身、言語を持ちながら果たしてどこまで通じ合えているのか?と問われた時間(とき)でもありました。


calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

書いた記事数:92 最後に更新した日:2012/08/16

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM