枕経

夜中の12時ごろでした。おじいちゃんがなくなったので枕経に来てほしいという電話が入り、その家へ行ったときのことです。

まず、ご挨拶をしてお内佛でお勤めをしていると、突然誰かが勢いよく入ってこられ、しばらくすると泣き声を押し殺しているような声が後から聞こえてきました。

気になりながらも振り向くわけもいかず、そのままお参りをしていました。

お参りが終わり後ろを振り向くと、20歳ぐらいの女性が突然そのおじいさんのご遺体にすがって泣かれるのです。とにかく泣かれるのです。

しばらく誰も何も言えずにその姿を見ていました。

葬儀後に親戚の方とお話をしてみると、その泣いていた人は20歳で看護学校の学生さんで、下宿先から駆けつけてきた所だったようです。

その親戚の方が言うには「この子はきっと将来いい看護婦さんになってくれるとわしは思うんや。」というのです。

「どうしてですか」と尋ねると

「あんな、命の悲しみを知ったものだけが、本当に大切とか尊いということが分かるんや。だからこの子はこれから命を見ていく仕事をするからきっと他にない優しいまなざしで見てくれるとわしは思うんや」と。

その人も昨年結婚し、毎年の報恩講に夫婦そろってお参りをしてくれました。今も看護婦さんをして活躍されているようですが、いつかじっくりと「いのち」のことについて話し合えればと思っています。


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